看護師の有効求人倍率は数ある職業の中でも常に高く、時として6倍を超えることがあります。医療業界は人の命と健康を守る役割があるので、他の業界ほどは景気に左右されず、また看護師の数により診療報酬がかわるため、有効求人倍率の数字はこれからも常に高さをキープすると予想されています。求人情報を見てみると、病院・クリニックなどさまざまの医療機関で常に看護師の募集がなされているのがわかるでしょう。求人の詳細に「未経験者歓迎」「40代以降のスタッフが活躍中」などと記載されている場合もあります。実際、40代以降の人が看護師として活躍している病院は多いです。職場で働くスタッフの平均年齢と近い方がいい、ということであえて40代以降の人を採用する医療機関もあります。
そのため、40代以降になってから看護師の資格を得た場合の転職事情は、まったく絶望的な状況ではないと言えます。他の業界に正社員として未経験で入社する場合と比べた場合、同じかむしろ転職が成功しやすい状況だと言えるでしょう。40代で資格の取得となると、学校の費用や生活費など、多額の費用がかかりますが、看護師として就職が決まれば年収は300万以上の安定した生活が期待できます。こうしたことから、近年まったく別の業種から、30代、40代で看護師を目指して学校に通う人が増えてきています。また、社会人からの看護師免許取得のため、学費の支援を申し出る病院も同じく増えてきています。今後も看護師不足は続くとされており、こういった動きはしばらく続くことが予想できます。